※ 実施内容の説明を追記致しました。(2018/10/22) 2018/10/18(木),北海道釧路湖陵高等学校から当・北海道科学大学にご依頼を頂き,1年生の皆さんに理系分野の面白さを知って,これからの進路選択の参考にしてもらうために出張講義を行ってきました。
この講義には高校より7つのテーマについてリクエストを頂き,各担当教員が1時間の講義を実施。この内,電気電子工学科の教員が用意していたテーマから2つも実施依頼を頂き,無事講義を行ってきました。
木村 尚仁 教授 (受講生45名) 『人とデジタル機器を結ぶ技術の進化 ファミコン 〜 DS 〜 Wi i〜 プレステ 〜 Xbox 〜 Switch ゲームに見るセンサーとインターフェースの科学』
この授業では,身近なゲーム機を題材に,人が機械をやさしく快適に使えるためのセンサーとインターフェース技術について解説しました。また当研究室で作製した筋電センサーや,タッチセンサーや光センサーを利用した電子楽器のデモ実験も混じえて解説し,さらにIoTとの関連についてもお話しました。
今回は特に,ハプティクス(触覚)インターフェース技術についても紹介。本当はNintendo Switchの実機を使って触覚インターフェースの体験も,受講生の皆さんにして頂きたかったのですが,残念ながら時間が足りなくて,その部分はカットしてしまいました。ごめんなさい。
佐々木 正巳 教授 (受講生31名) 『学部授業の内容でここまでできる!?』
私が担当させて頂いた出張講義のテーマは「学部授業の内容でここまでできる!?」。
IoT(Internet of things)や医療機器、そして電気電子工学技術を利用したアート表現
につながるような模擬実習を、電気電子工学科で学ぶことができる授業の内容と関連付けて
実施してきました。
また今回は、釧路湖陵高校のコンピュータ教室を利用させて頂くことができたことから、
大学構内以外では初めて、参加して頂いた高校生の皆さんに実際に電子回路に触って頂い
たり、初歩的なところだけではありますがマイクロコンピュータ用のプログラムを実際に
入力・動作させてもらったりと、参加高校生自身が手足を動かして体験できると言う模擬
実習形式で実施することができました。
内容としては、模擬実習で利用するアプリケーションソフトのインストール体験から
始まり、ブレッドボードへの電子部品(LED)の取り付け、簡単なプログラム入力による
Lチカ・プログラムの動作確認、8個の色とりどりのLEDを利用した2進数表示やAD変換
回路の動作確認、そして、マイクを風圧を感じ取るセンサとして利用して、息を吹きかけ
ると予め設定しておいたパターンでLEDが点燈するというプログラムを実行・確認して
もらいました。
特に、プログラムを入力・書き込んだ後、色とりどりのLEDがパッと点燈した時に
「わぁ~」と歓声をあげてくれた高校生もいて、プログラムにしろ部品の取り付けにしろ、
自分の手足を動かし、頭を使って取り組んだものが、実際に動いたときの感動・面白さを
味わってもらえたのではないかと思います。
今後、このような模擬実習を学外でももっと積極的に実施していくことができればと
思っています。
最後に、今回の模擬実習を実施するに当たり、事前の打ち合わせや作業、そして、
当日のサポートまで、釧路湖陵高校の先生方には大変お世話になりました。
ありがとうございました。改めて心より御礼申し上げます。
電気電子工学科では,日頃の教育・研究の成果を活かし,電気・電子分野の面白さ,楽しさ,奥深さを学んで頂くための出前授業,模擬講義,公開講座をご用意しております。またご要望があれば可能な範囲で対応致します。関心のある方はご連絡ください。
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