平成30年11月7日(木)に実施された北海道名寄高等学校の大学模擬講義に、北海道科学大学からは電気電子工学科の佐々木(正)教授が参加しました。
今回は「電気電子情報技術が支える医療機器」というテーマに基づいて、最新の医療機器が電気電子情報工学技術によって実現されているということを紹介した後、大学の授業で学ぶことができる知識・技術を応用するだけでも「脈波」のような生体情報を取得できることを実験を交えて体験してもらいました。
実験では、佐々木(正)教授が作成した簡易的な脈波計測装置(センサおよび電子回路)を使って、参加してくれた高校生の脈波データをコンピュータに取り込んでもらいました。今回、名寄高等学校のご厚意によりコンピュータ教室を使わせて頂けたことから、それぞれのパソコンに波形計測装置(オシロスコープ)を接続することで、その画面に表示される自分の脈波(波形)を見ながらデータを取得してもらうことができました。
次に、その脈波データをエクセル(マイクロソフト社の表計算ソフト)に取り込んでもらい、基礎的な信号処理の体験に進みました。今回は、雑音除去のための平均化処理と簡易的な微分処理を加えることで加速度脈波を求めてもらい、その加速度脈波の形から自分の血管年齢を推定してもらいました。
限られた時間の中で、残念ながらうまく自分の脈波を取得できなかった参加者もいましたが、今回の実験を交えた模擬講義を通して、電気電子情報工学技術が人々の生活に役立っていることを実感してもらえたのではないかと思っています。
最後に、この度の模擬講義の実施に当たりお世話になりました名寄高等学校の先生方に感謝申し上げます。
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